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四万十で刳り暮らす

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二度目となる四万十、荒井智哉氏を再び訪ねる。

 

氏は現在三十三歳。

独学で木を刳り、漆を塗る。

制作方法は独特である。

 

氏の器を語る時、

器に大きく影響している事は、

周りの環境であろう。

 

氏が住むのは集落郡から離れた川のほとり。

自宅兼仕事場の他に、田と畑がある。

金柑や桜桃の実は沢山成る。

鳥を飼い、鳥は卵を産む。

穏やかな川で泳ぎ、魚や蟹も捕る。

 

食を摂る時、木を刳る時、

何時も明るく逞しい子供達が側にいる。

子供たちは進んで様々な事を行う。

精一杯、笑う。精一杯、泣くださり。

 

制作ばかりでは、今の器では無かっただろう。

氏が歩んで来た事全てが、その器を形成している。

 

米作りが、その器を作る。

川遊びが、その器を作る。

子供達との時間が、その器を作る。

 

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2016年11月25日 | 日記