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かごや

 
日本の籠の発祥は、縄文時代早期と言われています。
出土した遺物から、現在ある様々な編み方がすでにあったことが確認されています。
籠は、人の暮らしに欠かせない道具のひとつでした
 
ほんの少し前まで、籠は身近に使われていました。
ある地域では、職人が住み込みでその家に必要な道具を作り揃えたそうです。
人工素材を使った道具が大量に普及しはじめると同時に、多くの職人が廃業していきました。
一時は同じ集落に大勢いた職人も、今では珍しい存在となりました。
 
それでも今も日本各地に残る籠、籠の職人。
籠職人は、籠を作るという目にみえること以外にも大切なことを繋いでくれているかのようです。
籠に触れると、その大切なことをおしえてくれます。
 
 
日本各地の籠や笊など、竹細工による暮らしの道具を数多く展示いたします。
 
すず竹の市場籠(岩手県)
篠竹と山桜樹皮等の手付き籠(宮城県)
真竹のふご(千葉県)
女竹の背負子(千葉県)
根曲がり竹のりんご籠、魚籠や笊等(長野県)
淡竹の茶碗籠(長崎県)

 

会期:

2017年11月3日(金・祝)− 11月5日(日)

 

会期中在廊いたします。 

 

会場:

archipelago

兵庫県篠山市古市 古市193-1

午前11時 − 午後6時

 

2017年10月12日 | かご籠

 

尾崎利一氏の真竹籠

 

真竹籠の名工、尾崎利一氏の最後の仕事となったこの籠。

優しい氏のお心がうつる美しい仕事であります。

 

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2017年10月7日 | かご籠

 

知られざる名工

 

2015年、九州での籠の旅にて訪れた鹿児島県日置市。

この地で美しい箕が辛うじて残っていた。

 

お会いしたのは、メディアに出ることのない作り手。

世に知られる日置の箕は、きん竹と山桜樹皮そして毛糸を

組み合わせて本体が作られているが、

この名工は、毛糸ではなく藤の繊維を使う。

見た目にはこちらが美しいと感じた。

 

知られざる名工の箕、それは年に数個しか作られない。

美しい仕事に運良く巡り会うことができた。

貴重な出会いにお互いが感謝を伝えた。

帰り際、大切な米を戴いた。

 

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籠と旅 <九州編>、年内にも<2>を公開できればと思います。

 

2017年10月3日 | かご籠

 

島にのこる手の仕事

 

昨年夏の籠の旅、

沖縄本島は集落から集落へ、いくつかの島にも渡った。

 

これは道すがら偶然みかけた美しい扇。

沖縄に残る貴重な仕事のひとつ。

 

この時、籠の他にも用事があった。

ある島のある作り手に会いに行った。

連絡は繋がらなかった。

なんでもいそがしい人で、軽トラックに乗っているとか。

目を凝らしてみたが、会えなかった。

そんな間の抜けた旅も私らしい。

 

今年もまた会いに行こう。

 

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2017年9月7日 | かご籠

 

籠も笑顔も

 

ふと思い立っては手紙を書いてみたり。

用事もないのに電話をかけてみたり。

話していたらいつのまにか籠を注文している。

 

そんなことが多い。

それでいい。

 

籠も大切だが、

この笑顔はさらに大切である。

2017年9月3日 | かご籠

 

竹富島へ

 

2016年 夏、沖縄へと籠の旅をしました。

 

毎回、事前の下調べなく、現地の情報を頼りに車を走らせます。

本島は集落から集落へと人づてに、西表島にも渡りました。

 

それを生業の一部にするかしないかに関わらず、

多くの方が植物を使って籠や道具を作っていました。

沖縄では今も道具作りが人の身近にあります。

 

日本本来の暮らしぶり、その一旦を沖縄でみました。

 

 

旅の最終日、ふと、「竹富島」という文字が目に入り、

急遽予定を変更し、島へと渡りました。

 

そこで美しい手の仕事に偶然出会いました。

 

月桃は島で「サミ」と言います。

 

縄綯いがとても丁寧なものです。

それは島民の几帳面な気質からでもあると聞きました。

籠を作るための縄がとても美しいもので、

籠の他に、この美しい縄も特別に注文しました。

 

サミは香りが高く、心が落ち着きます。

 

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2017年8月5日 | かご籠

 

益々輝く

 

 

籠作りに尽くし70年余。

手の力は衰えるも、仕事は衰えず。

その籠は益々美しい。

 

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2017年5月24日 | かご籠

 

籠と旅 <秋田 こだしっこ>

この地域で籠は「こだし」、籠を編む職人を「こだしっこ」とか「こだしっこや」等と言う。

 

あけびの蔓から、それは美しい「こだし」が生まれる。

 

名工の拵える丸籠をはじめて見たときはたいへん感動したものだ。

このような仕事ができるのはどのような職人だろうかと深い関心を持った。以降、周りの知人にも伝えてまわっていたが、実はすでに名の通った名工であったと後に知る。それが幸いであった、名工と正面から向き合うことができたのであろう。また関係を築く上では有名無名どちらでもよい。

 

名工を訪ねる前、連絡を取る事を幾度と躊躇い月日だけが経ち、一年後、ようやくお会いできた日のことは今でもよく覚えている。それはまたの機会にでも。

 

今日はあけび蔓籠作りの下拵え、その一端をお話したく思う。

 

 

 

写真が三つ葉あけび、小葉が3枚、弾力のある蔓がこだしの材料となる。

 

一つのこだしを拵えるまでには、様々な準備が必要である。

蔓を採取する時期の前には山々を見て回る。雪が溶けた4月ごろに少し採取し、本格的には9月から初雪まで、採取した蔓は生の状態のうちに、蔓に付いている葉や根を取る。屋根上で天日干しを2週間、屋根下で自然乾燥を2ヶ月、蔓がぽきりと折れるまでしっかりと乾燥させる。

 

山に蔓を採取しに行く日、屋根上に蔓を上げていると注意する。蔓が雨に濡れると大事であるため、途中で天候が変わり雨の気配がすると早々に家に戻り蔓を取り込む。蔓を乾燥させる時期はうかうかと遠出ができないわけである。

 

こだしを拵えるその姿は、一見軽快で楽しげであるが、材料にする蔓の下拵えがあってこその仕事、こだしっこも厳しい仕事である。

 

以前、屋根上に乾燥させている蔓の取り込みの様子を拝見するために、名工について屋根に上がったことがあった。高い場所をあまり好む方ではないが、せっかくの機会、長い梯子を奮起して登った。屋根の上ではたいそう足の震えを感じた。後にその事を伝えると、梯子を登る様子が普通ではないと感じていたと話した。名工が私を人に紹介する際、いくつかの話を添えることがあるが、この話もよく出る逸話のひとつである。

 

さて、2016年秋、予てからお願いをしていた蔓の採取に同行した。

 

車のない時代は、自宅から山の麓まで自転車で、山を分け入り採取場所まで歩いた。片道2時間はかかったと言う。20〜30kg程の蔓の束を担いで降りたのは大層であったろう。 採取できる蔓の量は、その年の気候でも変わってくる。おそらく色合いも異なるだろう。地球の環境変化もあってか、採取量は年々減っていると言う。常に新たな場所を見て周り、採取場所の確保にも気を配っている。

 

材料となる蔓は、地面を真っ直ぐに這って伸びているものを使用する。あけびは藪によく見かけるが、木々が密集し過ぎては木に蔓が巻きつくため、同じ藪でも地面はひらけた条件が良いが、木の枝が進行を遮っている場所が多く、その枝を上に下に交わしながら進み、同時に蔓を探しながら中腰で移動する。それを半日続けるのは一苦労である。

 

この日の採取はまずまずであった。

藪の奥に生えていた杉の根元にいくつかのきのこがあったので、山の恵みを食べる分だけ戴いて、山を降りることにした。

 

  

 

下山中、昔は湧き水が湧いていたという場所に案内された、そこが休憩場所でもあったと言う。

 

しばらく降りていくとひらけた場所に出たので、朝、妻の恵美子さんが持たしてくれた弁当を食べることにした。昔の様々な話を聞くことができた。時折静かに風景に目をやった。強い風が木の葉を空高く運んでいた。

 

このひとときもまた格別な時間となった。

 

 

さて、帰り道、この時期は岩魚がいると言う。

 

小川の上流をしばらく見ていると、さっさと下流に歩いて行った。あまりに早かったので、追うことができずその場で待つことにした。しばらくすると、両手を前にして戻ってきた。手には綺麗な岩魚が入っていた。警戒心が強い魚は、何か気配がするとすぐに岩の下に隠れる。岩の下に両手をそっと入れて待っていると、手の上に岩魚が入ってくるので、その瞬間に掴むのだと言う。

 

とても嬉しそうだった。野球少年だった頃、山遊びを自然と覚えた頃、名工の少年時代の面影を垣間見た。

 

 

「今日もありがとうございました。また来ますのでよろしくお願いします。」

蔓を採り終えると、山に声をかける。蔓を採っている時も、「こんな籠になるんだよ。」と蔓に話しかける。

 

自然に感謝し、こだし作りを共にした家族や今を共にする妻に感謝し、籠を使う人に感謝し。

 

 

美しいこだしは、美しい心から生まれ。

 

それは手にとるとたいそう心地良い。

 

人を癒す薬が如し。

 

 

あけび蔓籠の名工、中川原信一氏。

氏と妻 恵美子さんと同じ時代を共にしていることに心から感謝したい。

 
猫ののんちゃんも忘れてはいけない。

 

2017年5月10日 | かご籠

 

「籠」

 

今は昔 その景色

山に暮らし 地と働く

草木は教え 手は作る

それを営み それを繋ぐ

今は昔 この記憶

 

緑豊かな日本では暮らしの知恵から生まれた道具が様々にある。

その中で植物を使い編み組みして作られる「籠」は、

地域により素材や作り方が異なり、用途に応じた種類は実に豊富である。

竹類、山葡萄、胡桃、板屋楓、あけび蔓、葛藤等、日本は素材に恵まれている。

太古より「籠」は人の暮らしに欠かせない道具であった。

それらを手に取ると遠い記憶に触れる瞬間がある。

 

あけび蔓の籠(秋田県)

山葡萄の旅行鞄、沢胡桃の手提げ籠(秋田県)

すず竹の市場籠(岩手県)

篠竹や山桜樹皮等のげし笊(宮城県)

欅の脱衣籠、山胡桃の手提げ籠(新潟県)

真竹のふご(千葉県)

女竹の花籠(千葉県)

根曲り竹の林檎籠(長野県)

淡竹の魚籠(長崎県)

葛藤のつづらかがい、手提げ籠(鹿児島県)

わらびの蓋付き籠(沖縄県)

月桃の籠(沖縄県) 

 

 

日本各地の籠や笊、約100点を展示いたします。

本展に合わせて特別に制作していただいた自然布の角袋、

菜菓子を詰めた菜籠も販売いたします。

 

自然布の角袋:COSMIC WONDER

菜籠:日光土心(籠)/ 冨永幸代(籠)/ 菜食光兎舎(菜菓子)

 

会期:

2017年4月29日(土・祝)- 5月14日(日)

午前11時 - 午後6時

*休館日:5月8日(月)、9日(火)

 

4月29日(土・祝)、30日(日)在廊いたします。

 

会場:

gallery白田

京都府船井郡京丹波町森山田7 [MAP]

電話: 0771-82-1782

2017年4月22日 | かご籠

 

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